第37回出雲大会のご案内

ご挨拶

幣立つる ここも高天の原なれば 集まり給へや 四方の神々

出雲の神在月には、八百万の神さまが稲佐の浜より出雲(いずも)大社(おおやしろ)に集い、縁結びの会議をされて、その後、神立(かんだち)の万九千神社より神等去(からさ)出(で)神事によってお立ちになられるといわれています。この神在月の間は、神さまがおられるので歌舞音曲は控えて静かにしていなければならないのだと、いつも出雲の人々はあたりまえのようにおっしゃいます。

一方、出雲國二ノ宮佐太神社では、神在月にはすべての神々の母であるイザナミノミコトの法事とお墓参りのために八百万の神々が集うとされており、神社の境内にはイザナミのお墓があります。そして母イザナミを偲び過ごされた神々が、社の裏手の神(かん)ノ目(のめ)山より神等去(からさ)出(で)神事によってお立ちになります。

このように古代神話とその神々がいまも生き生きと息づく出雲。そこにはまた、神々に捧げる豊かで美しい神楽が今も人々とともにあります。

日本民俗音楽学会第37回出雲大会では、この出雲神楽の在りようを、みなさまとともに学びたいと願っております。本学会顧問小島美子先生の基調講演「神います出雲の神楽」、民俗芸能公演では佐太神社「佐陀神能」、シンポジウムでは出雲神楽の実際、佐陀神能の成立とその影響、神事舞「七座」の意味、そして佐陀神能によって整えられる以前の出雲の神楽と神事舞の在りよう、そもそもの神楽の源流などを民俗音楽学的にも探る機会となればと計画をすすめております。

会員のみなさまはもとより、学会外の研究者、ご友人、各地の文化財保存や民俗芸能継承に関わるお仲間も一般参加としてお誘いいただき、実りある大会となりますよう、みなさまのお助力とご参加をお待ちしております。
(大会実行委員長 上西律子)

日時

2024年12月14日(土)・15日(日)

会場

松江市(鹿島文化ホール、松江テルサ)

主催

日本民俗音楽学会

内容

大会テーマ

「神います出雲の神楽」

大会スケジュール

研究発表の申込みについて

締切:7月23日(火)必着(以下の①から⑤を明記の上、E-mailまたは郵送にて)
①氏名 ②連絡先 ③発表タイトル ④要旨(200字程度) ⑤使用機器
・発表時間は、30分(発表20分、質疑・移動時間を含む)
・8月上旬に開催予定の大会実行委員会及び運営理事会にて審査あり
申し込み先:磯田 三津子
E-mailの場合:isoda@mail.saitama-u.ac.jp
郵送の場合:〒338-8570 さいたま市桜区下大久保255 埼玉大学 教育学部 磯田三津子研究室 気付
※返信等がない場合は、お手数ですが再度ご連絡下さい。
※なお、研究発表は会員に限られますので、非会員で発表をご希望の場合は入会が必要となります。

大会費など

後日、第二次案内(8月予定)でご案内します

問い合わせ先

大会事務局長:藤原宏夫(大会の内容、スケジュール等) 
E-mail:h-fujihara@izm.ed.jp
大会庶務:権藤敦子(宿泊、交通等) 
E-mail:gondoat@hiroshima-u.ac.jp