日時
- 日程:2025(令和7)年 3月20日(木・祝)
- 時間:13:30から17:00
場所
- 国立民族学博物館 第6セミナー室(大阪府吹田市千里万博公園10-1 本館2階)
およびZoomによるオンライン会議室
主催
- 日本民俗音楽学会
共催
- 国立民族学博物館
例会スケジュール
13:00 – 13:30 受付
13:30 – 13:40 開会のあいさつ
<第1部>研究発表
13:40 – 14:10 研究発表1 馮陳玥兒(オンライン)
14:10 – 14:40 研究発表2 川﨑瑞穂(オンライン)
14:40 – 14:50 休憩
14:50 – 15:20 研究発表3 澤田聖也(オンライン)
15:20 – 15:50 研究発表4 松永耕作(会場)
15:50 – 15:55
<第2部>ディスカッション
15:55 – 16:55 研究発表の内容を話題とした参加者による意見交換
16:55 – 閉会のあいさつ
<第1部>研究発表 (発表と質疑応答含み30分)
1.「神戸華僑獅子舞の伝承活動:中華文化から神戸の文化へ」(馮陳玥兒)
1980年代から、神戸の華僑華人たちは、中国の行事、華僑華人の催事の際、獅子舞を行っていた。現在では、神戸市民と華僑たちが共に創りあげてきた春節祭の際、共に獅子舞を演じている。
本発表は、2024年度、神戸市内にて調査を行い収集した資料に基づいて、華僑華人と神戸市民はどのように春節祭を利用し、南京町で獅子舞を演技しているのかを報告する。華僑華人と神戸市民が協働して行事を作り、獅子舞を演じることによって、華僑華人の獅子舞文化が新たに神戸の外来文化の1つになっていることを明らかにしたい。
2.「秩父地方の富士信仰と音楽―弟冨士浅間神社付属神楽を事例として―」(川﨑瑞穂)
筆者は本学会の「フィールドワーク奨学金」を受給し、その研究課題を「富士信仰と民俗音楽―モチーフの比較分析に基づく山麓芸能圏の形成史的研究―」として、富士山周辺の太々神楽、太神楽をはじめとした、芸能・祭礼の音楽学的研究に従事している。富士山の湯立神楽の形成史については堀内眞「富士山の神事と芸能」(『国立歴史民俗博物館研究報告』第142集、2008、pp.57-96)があるが、本発表では、堀内論文の主張に基づきつつ、秩父地方の神楽の芸態・音楽と富士信仰との関連について、奥秩父の弟冨士浅間神社付属神楽を中心に考察する。
3.「鶴見の沖縄(県系)人と琉球芸能の関係性」(澤田聖也)
本発表は、神奈川県横浜市鶴見区出身の沖縄系二世及び三世と琉球芸能の関係性を考察することで、彼ら/彼女らにとって琉球芸能がどのような存在であり、自己の民族的アイデンティティに影響を及ぼしているのか、現時点での調査報告を行う。また、歴史的に鶴見の琉球芸能は、川崎市や東京の芸能者との交流も定期的に行われ、直接的・間接的に影響を受けてきたため、そうした隣接する沖縄系コミュニティも視野に入れながら調査を進めている。
4.「神奈川県大和市における雅楽の次世代育成の取り組み-大和市雅楽協会の活動と課題」(松永耕作)
発表者は雅楽に携わって今年で37年となり、5年前より次世代育成と地元貢献のため、地元の神奈川県大和市で無料の子ども雅楽教室を月1回開催している。子ども雅楽教室は、茶道、華道、書道などの「やまと伝統文化塾」の1つとして実施しているが、他の教室に比べ、人気がなく、毎年参加人数が10名未満の状況が続いているため、雅楽を次世代の子どもたちに広く知ってもらうべく、様々な取り組みを行っている。今回の発表では、その取り組みを報告するとともに、現在抱えている問題点についても検討したい。
参加申込
- ハイブリッド方式による準備の都合上、次のURLまたは下のQRコードよりお申し込みをお願いいたします。
(※会員以外の方も歓迎いたします)
- 参加申し込みフォーム https://forms.gle/tBqUSfDvJKcFjgRc9
※3月17日までに対面での参加を申し込まれた方は、公園通行証のPDFファイルをメールでお送りいたします。 - プリントアウトして公園入り口でご提示ください。(通行証をお持ちでない場合は、入園料260円が必要となります)
※オンライン参加を申し込まれた方は、開催3日前を目途に接続URLをメールでお送りいたします。
参加費
無料
会場案内
- 国立民族学博物館 第6セミナー室(本館正面入り口から入り、2階に上がってください)
- 国立民族学博物館へのアクセスは以下の通りです。
・大阪モノレール「万博記念公園駅」から徒歩。
・阪急京都線「茨木市駅」もしくはJR京都線「茨木駅」から近鉄バス《阪大病院、美穂が丘行き》24・25系統「日本庭園前」から徒歩。
・タクシー利用の場合は万博記念公園日本庭園前駐車場「日本庭園前ゲート」で降車。 - 詳しくはみんぱくウェブサイト(https://www.minpaku.ac.jp/information/access)を参照ください。
問い合わせ先
- 日本民俗音楽学会 調査・研究委員長 北見 真智子
E-mail:m.kitami[at]daion.ac.jp ※送信の際は[at]を@に変えてください