「わらべうたのこれからを考える」
ご挨拶
今大会は例年になく研究発表のお申し込みが多く、担当者は嬉しい悲鳴を上げております。そのため、発表会場を2か所とさせていただくことにしました。今大会では、「わらべうた」に興味のある方や保育・教育に携わっておられる方々などが広く参加してくださることを想定しております。シンポジウム「わらべうたのこれからを考える」では、榎田光代氏、野口啓吉氏、小出英樹氏のそれぞれのお立場から20分ずつご発表いただき、基調講演の尾原昭夫氏を交えてのディスカッションとともに、フロアからの質疑応答を予定しています。
わらべうたの基本的な文献としては、1962年刊行の『わらべうた―日本の伝承童謡―』(町田嘉章・浅野建二編,岩波文庫)、1969年刊行の『わらべうたの研究』(小泉文夫・東京芸術大学民俗音楽ゼミナール,〔わらべうたの研究〕刊行会)、1979-1992年刊行の『日本わらべ歌全集』(全27巻39冊)が挙げられるでしょう。全集の中の『東京のわらべうた』(『日本わらべうた全集7』尾原昭夫,柳原書店,1979・昭和54年)の著者から直接お話を伺えたらということで、基調講演と大会の内容を企画し、第1回大会実行委員会において大会テーマを決定いたしました。
尾原昭夫氏は、60年余りにわたり、教育に携わりながらわらべうたの全国的採集・記録を続け、一方で江戸期の夥しい文献にあたり解読し、後進のための研究資料として残すという偉業を成し遂げて来られました。江戸期の童謡の記録者、研究者が常に驚きと愛情をもって子どもたちのうたい遊ぶ姿や言葉を記録したことに尾原氏自身が驚愕、感銘されたことが、『日本わらべ歌全集』の第27巻『近世童謡童遊集』(尾原昭夫,1991)の「編集後記」から読み取れます。基調講演では「わらべうた研究考 ―坊田寿真著『音楽教育郷土化の理論と実際』および柳原書店『日本わらべうた全集』―」と題するお話をしていただきます。
民俗芸能公演は、幕末から明治期以降、所沢から多摩地域にかけて広まった「重松(じゅうま)流祭囃子」(所沢市指定無形民俗文化財)です。鑑賞のほかお囃子を体験していただく予定です。
多くの皆様のご参加をお待ち申し上げます。(大会実行委員長 山本幸正)
日時
2025年12月6日(土)・7日(日)
会場
国立音楽大学(5号館121教室・7号館201会議室・7号館食堂)
(〒190-8520 東京都立川市柏町5-5-1)
主催
日本民俗音楽学会
大会スケジュール(予定)
研究発表一覧
大会費など
参加申し込みについて
- 参加申し込み締切は11月7日(金)、参加費等の事前振込締切は11月21日(金)です。
- 下記の大会申し込みダイレクトリンク及び二次元コードでお申し込みください。
- 申し込みの合計金額をお間違いのないようご確認ください。
- 大会参加と欠席される場合の総会委任状を兼ねていますため、出欠に関わらず必ずご投函もしくはご提出くださいますようお願い申し上げます。
大会参加費
- 会員(11/21までの事前振込):4,000円
- 会員(11/22から当日):4,500円
- 一般:4,500円
- 学部生(各日):1,000円
- 第2日目昼食(事前申込):1,000円
- 情報交換会費:5,000円
- 事前振込期間(11/21)を過ぎてお支払いされる場合、まず会計担当にご連絡ください。

※払込についてのご注意
上記の費用以外(年会費等)を払い込まないでください。(年会費払込の口座とは別です)
(会計担当:小出英樹 perseids1991@gmail.com)
その他
- 実行委員会では宿泊の斡旋はしません。各自でご予約ください。
※立川駅周辺には、ホテルがいくつかございますが、早めのご予約をおすすめいたします。
問い合わせ先
- 大会実行副委員長(磯田 三津子)
- isoda@mail.saitama-u.ac.jp
- 大会事務局長(浅田 裕)
- asada.yutaka@kunitachi.ac.jp




