ご挨拶
「未来につなぐ伝承のあり方」
今年の大会は、神奈川県相模原市にある相模女子大学において、11月21日(土)・22日(日)の日程で開催することになりました。相模女子大学は、広々とした芝生や緑の木々に囲まれ、秋には黄金色のイチョウ並木が美しいということです。
開催地の相模原市やその周辺は、東京・横浜という大都市の近郊にあり、人口の増加も著しく、もはや郊外とは言えないほどの発展を遂げております。加速する人口増加と土地開発の現状は、この地方に残る伝統行事や芸能にも多くの問題を投げかけています。例えば、伝統行事や芸能に対する新旧住民の意識の違い、伝承を担う地域母体の弱体化、IT時代の子どもたちに対する伝統行事・芸能への誘い、等々。近年、神奈川県では新しい試みとして、伝統芸能とクラシック音楽のコラボレーション、地域の女性たちが伝統芸能を復活させる動き、年齢の異なる子どもたちの太鼓演奏など、様々な取り組みがなされているようです。
こうした現状を踏まえて、大会のテーマは「未来につなぐ伝承のあり方」としました。伝統芸能などの伝承を未来につなぐためには、どのようにすればよいのか、皆様とご一緒に考えていきたいと思います。間口の広いテーマですが、伝統芸能の現状や問題点、伝承の実験的な試み、学校教育での実践など、様々な切り口からのアプローチを期待し、研究発表やシンポジウムの討論などに、奮ってご参加いただけますようご案内申し上げます。
日時
平成27年11月21日(土)・11月22日(日)
会場
- 相模女子大学
- 〒252-0383 神奈川県相模原市南区文京2-1-1
主催
日本民俗音楽学会
共催
相模女子大学
内容
大会テーマ
「未来につなぐ伝承のあり方」
基調講演
- 基調講演「未来につなぐ伝承のあり方」(星野紘)
民俗芸能公演
- 民俗芸能公演1「菊名のあめや踊り」(神奈川県三浦市)
- 民俗芸能公演2「厚木の面芝居」(神奈川県厚木市)
シンポジウム
- 「未来につなぐ伝承のあり方」
- 司会:金城厚
- シンポジスト:菊池恵(「菊名のあめや踊り」代表)・垣澤勉(「相模里神楽垣澤社中」代表)・木村弘樹(相模原市立博物館学芸員)・星野紘・城所恵子
研究発表
- ブータンでの伝統音楽教育−ツァンモを中心に−(黒田清子)
- 青海省チベット族の掛け合い歌について−剛察県の調査を通して−(娜布其)
- 日本における各種草笛の分類と伝承(佐藤英文)
- 沖縄の民俗芸能における子ども(増井愛華)
- 目黒区の目黒ばやし(実践報告)−伝承について小学校ができること−(柁原年)
- 祭り囃子の文化財指定に関する現状と課題−地元の要望と指定の要件を中心に−(小野寺節子)
- 徳島県阿南市橘海正八幡神社の秋祭り(岩井正浩)
大会スケジュール
第1日目 11月21日(土)
10:00 – 11:30 理事会
12:30 - 受付開始
13:00 – 13:10 開会挨拶
13:10 – 14:20 民俗芸能公演1・2
14:40 – 15:25 基調講演
15:30 – 17:30 シンポジウム
18:00 – 20:00 懇親会
第2日目 11月22日(日)
9:00 – 受付開始
9:30 – 11:30 研究発表1(前半4件)
11:30 – 12:10 総会
12:30 – 13:30 昼食
13:30 – 15:00 研究発表2(後半3件)
15:00 - 閉会挨拶
☆大会スケジュールの時程・内容は,変更される場合があります.
大会費・懇親会費など
大会参加費
- 会員:3,000円
- 一般1日:2,000円(学部生は1,000円)
- 一般2日:4,000円(学部生は1,000円)
懇親会費
5,000円(事前申込制)
大会問い合わせ先
- 大会実行委員会事務局長 岡部芳広
- info@s-jfm.org
会場案内
注意事項
- 実行委員会では宿泊の斡旋はしておりません。各自でご予約ください。