第36回東京大会のご案内

ご挨拶

東京という大都会の真ん中、池袋駅から電車でひと駅の町に、三匹獅子舞が伝わっています。その獅子を演じているのは何と女子中学生、教えているのは二十歳代の青年です。笛で囃しているのは五十歳代の中年男女。少年、青年、中年のタッグが見事です。

民俗芸能を若い世代に継承していくためには、子供の頃から歌や囃子が聞こえている環境が作れるかどうかにかかっていると思いますが、現代は、そうした古来の共同体環境が機能しにくくなっています。どのようにすれば民俗芸能の継承が可能でしょうか。今回の大会テーマ「学教教育・社会教育と民俗芸能」は、現代の制度化された教育の場で、民俗芸能の継承の活動が機能するためには何が課題か、ともに考えます。

実演紹介では、その具体的事例として、東京都豊島区長崎に伝わる「長崎獅子舞」を取り上げます。長崎獅子舞の地元の小学校では、学年に応じてさまざまな獅子舞との関わり方が組み立てられ、長年の恒例となっています。児童全員によるささやかな獅子舞体験は、学校を終えたあとの区立施設での自由な体験を経て、学校の校舎を借用した保存会の練習活動へとつながっています。

会場校の東京音楽大学(池袋校舎)は、池袋駅から15分ほど、地下鉄雑司が谷駅から5、6分の静かな住宅地にあります。また、中目黒にも主要なキャンパスが開設されています。大学院に「多文化音楽研究領域」があり、日本の音楽やアジア各地の民族楽器を専攻する学生、とりわけ留学生が多いことが特徴です。付属民族音楽研究所では、さまざまな民族楽器の社会人講座を開設しているほか、民俗芸能を対象としたアートマネジメント人材育成事業にも取り組んでいます。この機会に、新しい音楽大学の在り方と地域への役割も感じていただきたいと思っております。
(大会実行委員長 金城 厚)

日時

2023年12月9日(土)・10日(日)

会場

東京音楽大学 池袋キャンパス

主催

日本民俗音楽学会

内容

大会テーマ

「学校教育・社会教育と民俗芸能」

研究発表の申込みについて

締切:8月22日(火)必着(以下の①から⑤を明記の上、E-mailまたは郵送にて)
①氏名 ②連絡先 ③発表タイトル ④要旨(200字程度) ⑤使用機器
・発表時間は、30分(発表、質疑を含む)
・9月上旬に開催予定の大会実行委員会及び運営理事会にて審査あり
申し込み先:磯田 三津子
E-mailの場合:isoda@mail.saitama-u.ac.jp
郵送の場合:〒338-8570 さいたま市桜区下大久保255 埼玉大学 教育学部 磯田三津子研究室 気付
※返信等がない場合は、お手数ですが再度ご連絡下さい。

大会費など

後日ご案内

問い合わせ先

大会実行副委員長:伊野義博 
E-mail:inoinoino@muc.biglobe.ne.jp
大会事務局長:馮陳玥兒(フウチンツキコ) 
E-mail:tsukiko0722@gmail.com

会場案内

  • [◎東京音楽大学 池袋キャンパス]