ご挨拶
本年度の大会は、12月10日(土)・11日(日)に、東京の国立音楽大学で開催いたします。立川市にある国立音楽大学は、近年アジアの音楽研究も盛んになってきているということです。
今年は学会発足からちょうど30年、大会も第30回の記念大会となりますので、大会テーマは「民俗音楽研究の過去・現在・未来 ─学会の30年のあゆみと今後の課題─」としました。これまでの30年間に日本の民俗音楽研究において、当学会が目標としたもの、実践してきた数々の成果、多くの会員の多方面にわたる業績の積み重ね、伝承や継承の課題、などを歴史的な観点から振り返るとともに、将来へのさらなる展望についても皆様とご一緒に考えていきたいと思います。
会員の皆様からは「この機会に発足当時の目標や実際に立ち上げに係わった諸先輩たちから、当時の話を聞きたい」といった意見や、「現在の学校音楽教育における伝統音楽や芸能の取り組みについての諸問題も討議したい」という意見もありました。発足当初から現在に至るまで、学会の歴史と共に歩んでこられた小島先生や藤井先生に、日本の民俗音楽研究史を語っていただく講演をはじめ、シンポジウムや研究発表など、記念の大会に相応しい内容を計画しております。学会の過去・現在・未来についてそれぞれの観点からご意見を頂戴し、それを土台として、会員の皆様とともに、民俗音楽研究の将来を見通した活発な討議が出来ればと期待しております。多数のご参加を心よりお待ち申し上げます。
なお、第2次案内(会員に向けて9月末発送予定)にて、詳細なスケジュール、大会参加費、交通宿泊案内等をご案内する予定です。最近の東京は諸外国からの観光客も増え、ホテル等も非常に混んでいるようです。今回の第1次案内にもホテル・交通案内を同封いたしますので、早めにご検討下さい。(大会実行委員長 岡田千歳)
日時
平成28年12月10日(土)・11日(日)
会場
国立音楽大学
新1号館オーケストラスタジオ・6号館大講義室・5号館食堂
(〒190-0004 東京都立川市柏町5-5-1)
主催
日本民俗音楽学会
共催
国立音楽大学
内容
大会テーマ
「民俗音楽研究の過去・現在・未来 ─学会の30年のあゆみと今後の課題─」
第30回大会記念対談
- 小島 美子・藤井 知昭
シンポジウム
「民俗音楽研究の過去・現在・未来 ─学会の30年のあゆみと今後の課題─ 」
- 司会:岡部 芳広
- シンポジスト:伊野 義博(音楽教育)
- 星野 紘 (文化行政)
- 入江 宣子(民俗音楽・民俗芸能)
民俗芸能公演
「古式獅子舞」谷保天満宮獅子舞保存会(東京都国立市)
研究発表
- 歌詞と場面-木遣り唄から見る御柱祭-(石川俊介)
- 藪原祭りの成立と展開-屋台囃子と天狗舞の楽曲分析を中心に-(川﨑瑞穂)
- 新しい民俗音楽研究への一考察-小笠原の音楽文化研究を通して-(宍倉正也)
- ブータンの学校におけるツァンモの取組みと今後の展望-サムテガン・セントラル・スクールとケルキ・ハイヤー・セカンダリー・スクールの取組みを中心に(伊野義博・黒田清子・山本幸正)
- 「カンカラ三線」を用いた教員免許更新講習の実践報告と今後の展望(小林恭子)
- 仙台すずめ踊りの変遷-伝承と変化発展をめぐって-(松本晴子)
大会スケジュール
第1日目 12月10日(土) (オーケストラスタジオ・大講義室・5号館食堂)
10:00 – 理事会(6号館3階教室)
12:30 – 13:00 受付開始
13:00 – 15:00 記念対談(大講義室)
15:00 – 18:00 シンポジウム(大講義室)
18:00 – 20:00 懇親会(5号館食堂)
第2日目 12月11日(日) (オーケストラスタジオ・6号館大講義室)
8:30 – 9:00 受付(6号館)
9:00 – 12:00 研究発表(大講義室)
12:00 – 13:00 昼食(6号館)
13:00 – 14:00 総会(オーケストラスタジオ)
14:00 – 15:00 民俗芸能公演(オーケストラスタジオ)
15:10 – 閉会挨拶
☆大会スケジュールの時程・内容は,変更される場合があります.
大会費・懇親会費など
大会参加費
- 会員:3,500円(当日:4,000円)
- 一般1日:2,500円(学部生は1,000円)
- 一般2日:5,000円(学部生は1,000円)
懇親会費
- 懇親会費:3,000円(事前予約制)
2日目昼食
800円
申し込み先
- 会員:大会第一次案内をご覧ください。
- 一般の方:直接お越しください。
大会問い合わせ先
- 大会実行委員会事務局長 山本幸正
- info@s-jfm.org
会場案内
その他
実行委員会では宿泊の斡旋はしません。各自でご予約ください。